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マスク生活で気になる「口臭」!口臭ゼロ&きれいな歯に近づく、「お口のケア術」

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マスク生活が長引くなかで気になりはじめた「口臭」。“こまめに歯磨きしているのになんだかニオう”と悩んでいる方は意外と多いものです。そこで本記事では、いますぐ実践したいお口のケア術をご紹介。口臭の原因や歯周病による影響、正しい歯磨きの仕方などを詳しく解説します。

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コラムサマリ

1.もしかして私も?マスク生活で気になる「口臭」

2.口臭の原因

3.30代でも3人に2人はかかっている!歯周病は妊娠&出産トラブルの原因に

4.正しい歯磨き習慣で、口内を清潔に保とう

5.正しいケアと定期健診で、自信を持てる口内環境に!

本文

もしかして私も?マスク生活で気になる「口臭」

長時間マスクをつけていると、自分の口臭にハッと気づくもの。「ほかの人にもバレているかも……」「虫歯や歯周病になっている?」と不安になった方も多いのではないでしょうか。これはマスク生活によって直接的に口臭が引き起こされるのではなく、以前からあった口臭が目立つようになっただけ。マスク内に留まった呼気を鼻から吸い込むため、どうしても自分の口臭に敏感になってしまうのです。

口内環境は、将来の健康面も左右する重要なポイント。口臭改善はもちろん、健康寿命を伸ばすためにも早めにケアしていきましょう。

口臭の原因

厚生労働省が実施した「歯科疾患実態調査(2016年)」によると、15歳以上の10人に1人が「口臭が気になる」と回答しました。では、どのような原因で口臭が生じるのでしょうか。主な原因をご紹介します。

歯の表面や歯間の汚れ

歯の表面や歯間に付着した細菌の塊は「歯垢(プラーク)」と呼ばれます。日頃の丁寧なブラッシングによってある程度取り除くことができますが、歯間に溜まった歯垢や歯石(歯垢が硬く石灰化したもの)は除去しづらいもの。虫歯の原因にもなるため、歯医者でのクリーニングなどが必要になります。

舌の汚れ

舌の汚れは「舌苔(ぜったい)」と呼ばれるもので、強い口臭を引き起こす原因になります。とくに、舌を伸ばしたときに白色もしくは黄色っぽくなっている方は要注意。舌の上に付着した細菌やタンパク質によって強いニオイを放っているかもしれません。唾液が少なく口内が乾いているとき、風邪や胃腸の病気、脱水状態のときに多くつきやすくなります。

歯周病、歯周ポケットの汚れ

歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)に溜まった汚れも口臭の原因になります。さらに、溜まった汚れによって繁殖した細菌が原因で歯の周りに炎症が起こると「歯周病」という病気に。歯ぐきのみが炎症している場合は歯肉炎、さらに進行すると歯槽膿漏と呼ばれ、範囲が広がり炎症が悪化するにつれてニオイも強くなっていきます。

内臓の不調

胃や腸など、内臓の不調も口臭の原因となります。とくに消化器の働きが低下して胃もたれや便秘を引き起こしている場合、消化できずに留まっている食べ物の“カス”が発酵によって腐敗し、強いニオイを引き起こします。このほか、糖尿病や肝機能低下などによって口臭が発生するケースもあります。便のようなニオイや腐敗臭、アンモニア臭、鼻をつく甘酸っぱいニオイには注意しましょう。

口呼吸や加齢、妊娠などによるドライマウス

習慣的な口呼吸や過度な緊張(ストレス)、加齢、妊娠中や更年期などのホルモン変化によって生じる「ドライマウス」。唾液が減少して口内が乾燥した状態になることで細菌繁殖が進み、鼻をつくような口臭を発生させます。唾液を出すマッサージやこまめな水分補給、鼻呼吸を意識するなどして口内の乾燥を防ぎましょう。

30代でも3人に2人はかかっている!歯周病は妊娠&出産トラブルの原因に

先ほどご紹介した「歯周病」ですが、実はかなり恐ろしい病気。歯周病原因菌によって心臓血管疾患や呼吸器感染症が引き起こされたり、早産や低体重児出産など妊娠時のトラブルの原因にもなります。

<歯周病のセルフチェックリスト>

当てはまるものがないか、チェック☑していきましょう。

☐起床時、口内がネバネバしている

☐歯みがきをすると出血する

☐口臭が気になる

☐かたいものが噛みにくい

☐歯肉が腫れやすい

☐歯肉が下がった、歯が長くなったように感じる

☐歯がグラグラする

☐歯と歯ぐきの間にカスが溜まる

☐歯並びが悪くなったように感じる

☐歯ぐきの違和感、むず痒さを感じる

☐歯が浮いたように感じる

口臭だけでなく、歯の抜け落ちや健康寿命を短くする要因にもなりますが、初期段階では自覚症状が少ないため、症状がかなり進行してから気づくこともしばしば…。知らず知らずのうちにかかってしまうことから、30代以上のなんと3人に2人が歯周病にかかっていると言われています。とくに、喫煙者や妊婦、更年期の女性、中年期以降、きちんと歯磨きできていない方はリスク大。定期的なセルフチェックを習慣にして、歯肉のSOSにいち早く気づいてあげましょう。

正しい歯磨き習慣で、口内を清潔に保とう

口臭を防ぐ基本となるのは、「歯磨き」を正しい方法でこまめに行うこと。虫歯や歯周病の原因となる歯垢を残さないために、歯の表面はもちろん、舌や歯間にピンポイントにアプローチできるケア用品も用意しましょう。

歯ブラシだけじゃない!用意したい道具

・歯ブラシ

・歯磨き剤

・デンタルフロス(歯が接している部分)

・歯間ブラシ(食べカスが詰まりやすい歯間、歯ぐきとの境目)

・舌ブラシ(舌に付着した舌苔)

・毛足が1つにまとまったタフトブラシ(歯間、歯と歯肉の境目)

・洗口液(歯周病菌の殺菌、口臭の予防など)

歯ブラシの選び方&替えどき

ブラッシングの肝となる「歯ブラシ」は、毛がやわらかなものがおすすめ。細かな部位まで毛先が届きやすく、マッサージするようにやさしく磨くことができます。「かための歯ブラシでごしごし磨けば汚れがとれる」と思っている方も多いですが、かたい毛でこすってしまうと歯ぐきの炎症や歯肉下がり、知覚過敏などを引き起こす可能性もあるため注意しましょう。

1日3回歯磨きした場合、歯ブラシは1ヶ月で交換するのが理想的です。ブラシの劣化によって毛足が開いた歯ブラシは歯肉へのダメージや研磨性のダウン、ひいては虫歯や歯周病リスクにつながります。毎月決まった日に交換するなど、歯ブラシの定期交換を習慣にしましょう。

基本の歯磨きポイント

歯磨きをするときは、磨きやすい奥歯から順に磨いていきましょう。奥歯を磨く際は大きく口を開けるのではなく、少しだけ開いて「いー」の口に。歯ブラシを大きく動かすと歯間までブラシが届かず磨き残しが増えるため、“小刻み”に動かすのが鉄則です。食事のたびに磨くのが理想ですが、1日2回以上、とくに就寝前には必ず磨くようにしてください。なお、力の加え方については舌ブラシについても同様です。強い力でこすると粘膜を傷つける恐れもあるため、奥から手前に向かって弱い力で撫でるように動かしましょう。

歯磨き剤はつけすぎないように注意しながら、都度1gを目安に。歯周病や知覚過敏など、特定の疾患にお悩みの場合は専用の歯磨き剤を使うと効果的です。

磨きづらい場所に注意!

・虫歯の治療などで冠(かぶせもの)が施されている歯

・歯並びなどによって歯が重なっている、大きくズレている箇所

・すでに歯石がついている箇所

・奥歯の溝

・歯肉下がりによって露出した歯の根部分

上記は、普通の歯磨きでうまく歯垢を落としづらい箇所です。デンタルフロスやタフトブラシなどを駆使しても除去しきれないことが多く、とくにすでに歯石がついている部分は歯垢がかなり取りづらくなります。

歯石は歯ブラシでは落とせないため、歯科医院に足を運んでクリーニングしてもらいましょう。自覚症状がない場合でも3カ月~半年に1回のペースで通うことで、口内トラブルの悪化を防ぐことができます。

正しいケアと定期健診で、自信を持てる口内環境に!

口臭が気になると、話したり笑ったりするときにぎこちなくなるもの。マスクなしでも笑顔でコミュニケーションをとれるよう、正しいケアで口内環境を整えていきましょう。口臭ゼロ&きれいな歯は、あなたをもっと魅力的にしてくれるはずですよ。

参照

厚生労働省「e-ヘルスネット:歯・口腔の健康」
厚生労働省「平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要」
厚生労働省「平成 27年度 厚生労働省委託事業 保険者における歯や口の健康づくりセミナー資料」

この記事の執筆協力

執筆者名

山本 杏奈

執筆者プロフィール

金融機関勤務を経て、フリーライター/編集者に転身。現在は企業パンフレットや商業誌の執筆・編集、採用ページのブランディング、ウェブ媒体のディレクションなど、幅広く担当している。

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